群馬県藤岡市 スレート屋根をメンテナンスするタイミングは?
群馬県藤岡市にお住いのH様からスレート屋根をメンテナンスするタイミングはどの程度ですか?とのお問い合わせをいただきました。
かなり色落ちしてしまっています。こちらのスレート材はニチハ製パミールです。
表面が層間剝離によりめくれてきてしまっていますね。
ここまで劣化が進んでしまっていると早めの対応が必要になります。
■ パミール屋根の特徴と劣化のサイン
パミールは1996年~2008年ごろに販売されていたスレート系屋根材ですが、以下のような特徴的な劣化症状が見られます:
劣化症状 | 内容 |
---|---|
層状剥離 | 表面がミルフィーユ状に剥がれる。塗装しても意味がない。 |
ひび割れ・反り | 屋根材が反り返ったり、ひびが入る。 |
塗装不可 | 塗膜がすぐに剥がれるため、再塗装が無意味なケースが多い。 |
■ メンテナンスのベストなタイミング
一般的には築10年ごろから点検・対応を検討すべきです。ただし、パミールの場合は以下のように考えるのがベストです。
築年数 | 状態 | 推奨される対応 |
---|---|---|
7~10年 | 表面の劣化が見え始める | 点検・写真記録の実施 |
10~15年 | 剥離や反りなどが顕著 | 屋根カバー工法 or 葺き替えを検討 |
15年以降 | 深刻な劣化の可能性大 | 速やかに改修(カバー工法 or 葺き替え) |
■ 推奨されるメンテナンス方法
パミール屋根は塗装では対応できないため、以下のどちらかが基本です:
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屋根カバー工法(重ね葺き)
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既存の屋根の上に新しい屋根材(金属屋根など)を施工
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工期・費用を抑えられる
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ただし、下地が傷んでいないことが条件
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屋根の葺き替え
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古い屋根材を撤去し、新しい屋根材に交換
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費用はかかるが、長期的な安心感あり
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■ 火災保険・保証の活用
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経年劣化は基本的に火災保険の対象外ですが、風災・雪災による破損がある場合、保険が使えることがあります。
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パミールは製造終了済みで、メーカー保証も受けられません。
■ まとめ
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パミール屋根は塗装ではメンテナンスできないと理解しておくべきです。
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10年目以降の点検は必須で、劣化が見られれば早めにカバー工法か葺き替えを検討してください。
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見た目でわかりづらい劣化も多いため、屋根点検は専門業者に依頼するのが安心です。
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2025年5月26日 投稿者:小口
